NTT LABORATORIES

高田 雄太

セキュアプラットフォーム研究所

2013年入社

サイバー攻撃にいかに立ち向かうか

学術にも産業にも貢献できる、サイバーセキュリティ研究の最前線。
心がけているのは、本質を見極めること。

Technology

最新のサイバー攻撃をハニーポットで検知し解析

巧妙化の一途をたどるサイバー攻撃。これを放置しておけば、NTTグループだけでなく、多くの事業会社の企業活動に悪影響が及ぶ。高田が研究開発しているのは、そうした世界中で発生するサイバー攻撃を検知・観測し、解析するための技術。ハニーポットと呼ばれるおとりのシステムをつくり、ハニーポットで観測したサイバー攻撃対策に活用できる情報を事業会社へ共有することにより、実態に即したセキュリティサービスの実現につなげていくことができるという。
とはいえ、サイバー攻撃の技術トレンドは移り変わりが激しいことが特徴の一つ。単なる模倣犯ではなく、機密情報が売買されたり、攻撃の仲介業者が生まれたり、複雑な状況が絡み合っているのが昨今の傾向だ。そこで活きてくるのがNTTグループの組織力や連携力。さまざまなサービスを展開している事業会社は、見方を変えればサイバー攻撃の観測点とも言える。複数の観測点で長期間に渡り蓄積してきた大量のデータを統計的に解析した結果や、さまざまなバックグラウンドを持ったスペシャリストとの議論を通じて得た専門的知見を対策技術に取り込む。NTTグループの集合知を活用することによって、サイバー攻撃を効果的に検知・観測することができるのだ。

Personality

最新のコンピュータサイエンスに別分野の知見も総動員

サイバー攻撃には最新の技術が用いられていることも多く、セキュリティ対策技術を研究開発する高田らも、あらゆる意味で「最新」であり続けなければならない。「学生時代に学んだ理論や公式は今でも活用しますし、最新の情報処理やプログラミングの技術も活用します。本流のコンピュータサイエンスに加え、ソフトウェア工学や認知心理学など、他分野の知見も積極的に研究開発へ取り入れるようにしています」と高田は語る。
現在、高田は社会人ドクターとして、大学院博士後期課程にも籍を置いている。「国際会議や海外研究者との議論に参加した際、博士号の有無が発言力に影響することが多々あったので、ぜひ取得したいと考えています」と高田。積極的に国際会議への論文投稿も行い、研究者として常に世界の最先端に触れることを怠らない。
サイバーセキュリティの分野において、高田が心がけていることは「本質」を見極めること。基礎研究であれ、応用研究であれ、プロトタイピングであれ、本質を捉えているかどうかが重要なポイントとなる。今後もサイバー攻撃の普遍的な事象を捉え、より抜本的な対策技術を研究開発していくことに力を注いでいくつもりだという。

Profile

高田 雄太
2013年入社。学会委員や大学講師として、サイバーセキュリティの講義・演習などにも携わっている高田。セキュリティ人材を増やし、より業界のレベルを上げることもミッションと捉えている。
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