CLOSE

当社にご興味をお持ちいただきましてありがとうございます。
以下メニューより選択いただきお進みください。
Thank you for your interest in NTT R&D. Please select from the menu below and proceed.

2026年度3月までに卒業見込みの方はこちら

Click here to new registration for the Career Education My Page

2026年3月以降に四年制大学・大学院修士課程・大学院博士課程を卒業(修了)見込みの方が対象となります。
This entrance is for those who are expected graduated from a four-year university or completed a master's/doctor's program after March 2026.

Click here if you have already registered for the Career Education My Page2026

インターンシップなど各種イベントへのエントリーはキャリア教育マイページよりお願いいたします。
To apply for internships and other events, please visit your Career Education My Page.
※10/31までにご登録いただいた方へ
新たなキャリア教育マイページに切り替わっておりますので11/1以降はメールのご案内に沿ってログインをお願いいたします。
※For those registered by Oct. 31
Please follow the instructions in the email to log in from Nov. 1 as we have switched over the Career Education My Page.

2025年度3月までに卒業見込みの方はこちら

Click here for new registration on My Page for new graduates

2025年3月までに四年制大学・大学院修士課程・大学院博士課程を卒業(修了)見込みもしくは卒業(修了)済みの方が対象となります。
This entrance is for those who are graduated from a four-year university or completed a master's/doctor's program by March 2025.

Click here if you have already registered for the new graduates My Page2025

2025年卒新卒採用マイページへご登録済みの方は、こちらよりログインをお願いいたします。
If you have already registered for the 2025 New Graduate Recruitment My Page,please log in here.

体の外から血糖値を測る
非侵襲測定技術

  • #センシング(光・無線)
  • #生体情報処理
  • #環境・生体センシング
  • #先端集積デバイス研究所

先端集積デバイス研究所

田中 雄次郎

01.体に傷をつけることなく血糖値を測定する

「NTTで生体測定の研究というのは、社外だけではなく社内でも意外に思われます」
そう笑うのは先端集積デバイス研究所の田中だ。たしかにNTTと生体測定というのは、一見、すぐには結びつかない。けれど、そこに使われているのが通信に用いられる光技術や音響技術だと聞けば納得する人も多いのではないだろうか。
「私が研究しているのは、体に光を当て、その光が吸収される際に生じる音を利用して生体の情報を測る技術です。一日の中でピンポイントのタイミングではなく、連続的に生体情報を測定する技術は今、医療界でも注目を集めていて、私たちも現在、大学病院とコラボレーションしながら、研究を進めています」(田中)
田中が現在、注目している生体情報は血糖値だ。血糖値は日内変動が大きく、例えば食後には大きく上昇するなど、測るタイミングによって数値が上下に大きく変動する。しかし糖尿病患者はもちろん、糖尿病予備軍にとっても非常に重要な数値であるため、一日の中で何度も測定することが求められている。一方で現在の血糖値測定は血液から測定されるので、ほんのわずかだが体に針を刺すなどして血液を採取しなければならない。一日に何度も行うには、身体・精神にかかる負担が非常に大きな作業だ。体に傷をつけないことを「非侵襲」という。田中らが研究を進める光による血糖値測定も非侵襲測定技術だ。
「糖尿病患者・予備軍の方の健康管理などを考えれば、体に負担をかけることなく、非侵襲測定によって連続的に血糖値を測れる技術は非常に重要です」(田中)

02.光を当てて、音波を測る

測定の仕組みは耳たぶに光をパルス的に照射すると、体の中のブドウ糖に光が当たる。ブドウ糖が光を吸収し、熱膨張する際に振動することで、ほんのわずかな音が生まれる。その音を計測することによって血糖値を測る仕組みだ。
「測定には近赤外線を使います。光はブドウ糖だけではなく、さまざまなものへの影響を避けられません。そこで複数の波長の光を照射することでブドウ糖を選択的に測定します。こうした光の照射技術の活用はNTTに長年、蓄積されてきた技術です」(田中)
NTT R&Dでは通信で培ってきた技術の他分野への応用も行われている。田中らが挑む医療・ヘルスケア分野もそうした挑戦の一つで、特に非侵襲的かつ連続的な生体情報の測定は、測定の負担軽減だけでなく、今まで見逃していた病気の予兆などの可視化につながるため社会的なニーズも大きい。
「今、私たちが研究している技術によって、食事や運動などさまざまなシーンで血糖値変化が可視化され、現在、病気を患っている患者さんだけではなく、生活習慣病の早期発見、健康増進、スポーツのパフォーマンス向上につながると考えています。病院と連携しながら、さらに精度を高め、社会に貢献できる技術を確立したいと考えています」(田中)

KEY WORD
  • バイタル情報センサ
  • 通信インフラを支える材料・センシング
  • 低環境負荷センサ・デバイス(ディスポーザブルエレクトロニクス)
  • 化合物半導体結晶成長・プロセス
  • 人工光合成
  • PPLN・位相感応型光増幅
  • ガスセンシング用レーザ
  • 超低消費電力シリコン光回路
  • 光インターコネクション
  • 平面光回路・可視光回路
  • 光リザーバコンピューティング
  • 光メタサーフェス
  • テラヘルツIC・モジュール化
  • THzメタマテリアル(RIS)
  • 量子計算機用光デバイス
  • 光電融合デバイス

事業や社会に新たな展開や大きなインパクトを生むような
競争力のあるデバイス技術の研究開発

競争力とコラボレーションの源泉となる先端技術の創出を「型」にはまらない自由な発想のもと推進し、社会課題解決や未来創造に向けた価値を提供します。フォトニクス(光)・エレクトロニクス(電子)・マテリアルサイエンス(材料科学)・バイオサイエンス(生物科学)の各分野の技術を基盤として、情報流通社会の発展に資するICT高度化技術(通信技術領域、情報処理領域など)、サステナブル技術(インフラ・環境)、ならびに生活の安心・安全に資する技術(ヘルスケアなど)などを主な技術領域として取り組んでいます。

※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。

記事一覧
PAGE TOP