温かな雰囲気の中で、
自分らしく働き成長できる場所
NTT R&Dと聞くと、どんなイメージを思い浮かべるだろう。
各研究所で活躍する女性社員の皆さんに2つのテーマで話してもらった。
- 斉藤 いつみ
- 人間情報研究所
2012年入社
工学系研究科都市工学専攻卒
- 鈴木 彩
- ネットワークイノベーションセンタ
2014年入社
先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻卒
- 小仁所 志栞
- 先端集積デバイス研究所
2015年入社
理学系研究科物理学専攻卒
広い視野を持って
一見関連のないような専攻であっても、学生時代のこんな経験が今こんなところで活きている。専攻という限られた中で就職を考えるよりも広い視野を持つことが新しい発見や将来の目標につながる。
NTT R&Dを就職先として
考えるようになったきっかけは
どんなものだったのでしょうか?
- 鈴木
- 学生時代の研究が実用化とは遠い内容であったことから、自分の携わった技術が世の中で活用されるまでのプロセスを経験できる仕事がしたいと考えていました。大学の先輩方から、研究分野の広さと深さ、各事業会社と研究所の関わりなどを聞いていたので自然と就職先として意識していました。
- 小仁所
- 私も同じです。幅広い応用領域を持つNTTならば、世間に役立つ技術を研究できて、モチベーション高く仕事ができるだろうと思いNTT R&Dに入社しました。
- 斉藤
- 私は人に惹かれたのがきっかけです。就職活動中に出会う人が皆さん素敵で、採用活動を抜きにした一人の研究者として、キャリアについてアドバイスしてくださったのが印象的でした。
- 鈴木
- 先輩社員や人事の方が優しく相談に乗ってくれるのは心強いですね。私自身、学生時代と研究領域が変わることも、高校生が総合大学へ進学して、新しい可能性に挑戦するような感覚で前向きに感じられました。
- 小仁所
- 先輩社員の皆さんは他社にないぐらいに丁寧でした。最初は「なんでこんなに…」と半信半疑になるほどに親切で、研究者として進路にどう向き合うかなども相談しやすかったです。
学生時代の経験が今に活きていると
感じることはありますか?
- 斉藤
- 学生時代は交通工学を専攻し、今は言語処理に関する基盤技術の研究を行っていますが、さまざまなデータをモデリングして解析していくような基本的な手法は活用できています。また「粘り強く考える」という姿勢も学生時代に身につけたスキルが活きていると感じます。
- 小仁所
- 現在、光を用いた機械学習用アクセラレータの研究を担当しています。大学では宇宙物理学の研究、中でも重力波の検出に関する研究をしていたので、分野はまったく違いますが、プログラミングスキルを身につけていたおかげで、コードを読み解いたりする際は役に立っています。
- 鈴木
- 私はWebAPIを活用した、サービス・技術提供に関する研究を行っています。私も大学時代は化学物質であるゲルをロボットとして動かすといった研究で、今とはまったく異なる分野でした。実用化は数十年、数百年先というような研究だったので、「出口」を意識した現在の研究は非常に充実しています。学生の時に経験した学習からアウトプットまでの研究プロセスや「人に説明すること」の重要さは当時も今も同じで、自分なりのプレゼンテーション力が今活きていると感じます。
- 斉藤
- 入社後に「何をするか」も大切ですが、「どんな人と」「どのように」研究するのかもとても大切だと思います。そういう意味では、NTT R&Dは専門性が高いけれど優しい人柄の人が多く、新しい研究領域にも自分の経験を活かしながら、不安なく挑戦できる会社です。
- 小仁所
- 入社してから新しく勉強を始めた機械学習器の研究でしたが、入社3年目になる頃には学習器をゼロから立ち上げ、性能評価を行うところまで到達できました。学会や会議などにも積極的に聴講へ赴き、周囲の先輩方にもサポートしていただきながら、研究に集中できています。
NTTの働きやすさ
女性視点でのNTT R&Dの社員を支える制度や雰囲気など働きやすさについて。実際に研究者として働いている3人がその印象について語る。
入社後の印象はいかがでしたか?
- 鈴木
- 入社当初から自分の関わる技術が世の中に出て、社会に役立つ研究ができそうだと期待が大きかったです。しかし一方で、見ること聞くこと新しいことばかりで、周囲の人にずいぶん助けてもらいました。
- 斉藤
- 私も学生時代の専攻とは違う配属で、新しいことへの挑戦は大変でしたが、広い領域を持ち基礎的な研究から応用研究までいろいろなことに挑戦できる可能性があるというのもNTT R&Dらしさだと思います。
- 小仁所
- そうですね。もちろん不慣れな研究に対して不安を感じることはありますが、周りにはいろんな専門分野のスペシャリストがそろっているので、なんでも相談しやすい環境ですし、周囲のサポートはとても心強いです。
- 鈴木
- 社内にいる皆さんが、本当に各方面で評価されているような専門家なのに、優しく真摯にアドバイスしてくださる。きっと誰かに教えたり、コミュニケーションを取ることが好きな人が多いんだと思います。
- 斉藤
- 私は最近、少しずつ後輩に質問されるケースも出てきました。私自身が周りの方にここまで育ててもらえたように、自分がしてもらったことを後輩にもしてあげることで、良い循環をつくりたいです。
女性研究者としてキャリアを重ねる環境や働きやすさはどう感じますか?
- 斉藤
- 困ったときには相談できる女性の管理職が身近にいるという点は女性として頼もしいです。
- 鈴木
- 私が所属している研究所では女性同士で悩みを相談できるカウンシルという役割の方がいます。さまざまなことを相談しやすいので、特に不安が払拭しやすいなと思います。
- 小仁所
- 私の研究所では新入社員の研究テーマ企画にメンターがつくようになったので、相談しやすい環境はどんどん整備されていますね。
- 鈴木
- 頻繁にランチ会を開いている研究所も多いです。裁量労働制がしっかりしているので、皆さん子育てとの両立もできていますし、男女関係なく、自分らしい働き方ができる会社だと感じます。
- 斉藤
- カジュアルな服装でもOKな研究所もありますし(笑)。
- 小仁所
- 私の研究所もラフな服装で大丈夫です。入社した頃は、どんな格好で……と不安だったので助かりました(笑)。周りの方を見ていると、本当に自分らしく働ける環境だなと安心します。
- 斉藤
- 休暇が取得しやすいのもポイントですね。私は先日、夫と日程を合わせて旅行に行きました。
- 小仁所
- わあ、素敵ですね。
- 鈴木
- まさに自分のライフスタイルに合わせて働ける会社で、仕事も私生活も日々充実しています。
※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。