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ユーザの要求に基づいた
品質制御に対する
アプリケーション整備

  • #ネットワーク
  • #Iot/AI
  • #ネットワークサービスシステム研究所

ネットワークサービスシステム研究所

横田 将裕、浦田 勇一朗、小池 正憲

01.ネットワーク利用者が満足できるサービス品質をめざす

ネットワークを通じたサービスが多様化、高度化していく中で、サービス利用者ならびに提供者が各サービスに求める要求はさまざまである。例えば、映像配信サービスでは、ユーザはなるべく映像や音声が途切れることなく快適に視聴したいと考えるが、サービス提供者はできる限り運用コストを抑えながら、ユーザに継続的に利用してもらいたいと考えるだろう。
NTTでは、こうした多様な要求(Intent:インテント)に基づいてネットワークやクラウドサーバ、アプリケーションを、AI技術を活用しながら連携・制御するサービス「Mintent」の実現をめざしている。
「Mintentは研究所横断的なテーマですが、私たちはアプリケーションの整備に関する部分を担っています。サービス提供者・利用者、全体のニーズを満たしたサービス提供を実現することで、ネットワークを利用する人々がより満足できるようなサービスを提供するため、アプリケーション側でどのような制御が実現できるか、どの程度の品質だとユーザはどのように体感するかなどの検討が主なテーマです」(横田)

02.サービス内容に合わせたインテントを可視化

サービスに対する要求と一口に言っても、その感覚は十人十色であり、一概にこうだと定めることは難しい。
「私と横田さんはWeb会議サービスの品質に関して、ユーザが満足する品質を維持しながらデータ量を削減していく研究を行っています。まずそのためには、ユーザが『この程度だったら満足』あるいは『これ以上にしても満足度には差が生まれない』といったビットレートの基準を見極めるような調査も行っています」(浦田)
「制御自体はこれまでもたくさん取り組まれている部分があると思います。ただ、それらはネットワークの状況に合わせた制御が主でした。それに対してこの研究の肝は、人の感覚に合わせてモデル化を行っていこうというところにあると考えています」(横田)
人間の感覚に基づいたモデルを用いながら、ユーザの高い満足度を獲得しつつ、ネットワークに対する負荷も抑えるようにAIを用いてコントロールしていく。この技術が用いられていくのは、必ずしもWeb会議やエンターテインメントの分野だけではない。小池は自動運転車の監視映像に関する研究で要求される品質の制御を追究している。
「完全な自動運転が実現するまでは、遠隔で自動運転を監視し、運転に支障がある物体が路上にないかの確認が必要となります。私は遠隔監視センタに送信される監視映像品質を計測し、監視者が監視映像において物体を認識できる品質になっているかを確認する研究を行っています」(小池)
安全な自動運転環境を実現するには、遠隔監視センタへの安定した通信環境の確保と同時に監視の質を保てるだけの充分な映像品質が保持されなければならない。
「監視映像における危険検知の場合は、監視者が瞬時に判断できなければなりません。また映像の品質と、危険物体と車両の距離の関連も考慮しなければならず、このぐらいの品質と距離であれば100%検知できるけれど、どのくらい距離を広げると30%まで落ちるといったことも検証していきます。この辺はエンターテインメントやWeb会議の映像配信とは違うところですね」(小池)

03.ストレスなくネットワークサービスが利用できる未来へ

Web会議の映像が劣化することなく、高品質に保たれ続ける。あるいは自動運転車の監視映像が安定してきれいに届けられる。未来のネットワークサービスにおいて、Mintentの活用は、我々一般の生活にどのぐらい貢献するものなのだろうか。
「Mintentが実現すればネットワークを活用するサービスが本当にストレスなく、スムーズに利用できるようになります。このようになることが後のサービスの発展につながっていくのではないかと思います。ですから、その発展に向けた土台づくりにアプリケーションの側から貢献していきたいと考えています」(横田)
「ユーザの体感値など、実験によって細かな数値を積み上げ、技術の精度が上がっていくことに喜びを感じますね。それによって、より多くのユーザに安定的なサービスを提供できる未来へ近づけるのだろうなと感じています」(浦田)
「実験を始めた当初は試行錯誤ばかりでしたが、今ではそれなりに仮説に近いかたちで結果が出るようになり、これまで積み上げてきたものが成果になりつつあるところを実感しています。この先には自動運転における事故を未然に防ぐことが可能となって、自動運転技術の普及に貢献できるだろうと手応えのようなものも感じます」(小池)
ネットワークを利用する人々がより満足できる未来に向けて、人々の要求に基づいた品質制御が実現する日が目の前に訪れている。

※写真左から横田 将裕、小池 正憲、浦田 勇一朗

KEY WORD
  • ネットワークアーキテクチャ
  • ネットワークAI
  • 光パス設計・制御
  • オールフォトニクス・ネットワーク(APN)
  • エッジコンピューティング基盤
  • コグニティブ・ファウンデーション(CF)
  • 通信トラヒックデータ分析
  • 機械学習・データ分析・最適化
  • スマート農業
  • 通信サービス品質(QoS)・体感品質(QoE)評価
  • スマートシティ
  • 自己進化型ゼロタッチオペレーション
  • コネクティッドカー
  • インテントベース・オペレーション
  • 衛星測位システム(GNSS)

将来の情報通信ネットワーク基盤の実現に向けた
アーキテクチャと要素技術の研究開発を推進

ネットワークサービスシステム研究所では、IOWN構想の実現に向け、光を中心とした革新的技術を活用し、従来のインフラの限界を超えた高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能なネットワーク・情報処理基盤を実現するアーキテクチャおよび通信トラヒック・品質・オペレーション技術の研究開発を行っています。さまざまな専門性を持つ研究者により、研究戦略の立案から基盤的な研究開発まで、幅広い活動を行いNTTおよび日本の情報通信産業の発展に貢献します。

※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。

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