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【博士卒向け】2026年3月までに修了見込みもしくは修了済みの方はこちら

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2026年3月までに大学院博士後期課程を修了見込みもしくは修了済みの方が対象となります。
※博士前期課程・学士の方に関しましては、2025年3月以降に改めてお知らせいたします。
This entrance is for those who are expected to complete or have completed the doctor's course at the graduate school by March 2026.
* For master's and bachelor's students, we will inform you again after March 2025.

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【修士・学士卒向け(博士一年生含む)】 2026年3月以降に卒業(修了)見込みの方はこちら

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2026年3月以降に四年制大学・大学院修士課程・大学院博士課程を卒業(修了)見込みの方が対象となります。
This entrance is for those who are expected graduated from a four-year university or completed a master's/doctor's program after March 2026.

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インターンシップなど各種イベントへのエントリーはキャリア教育マイページよりお願いいたします。
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※For those registered by Oct. 31
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自動運転を支える技術を世の中へ

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ネットワークサービスシステム研究所

森 美華

自動運転を支える技術を世の中へ

法改正によりドライバーを必要としない自動運転の運行が解禁となった。これらの自動運転車両では、安全性向上のための遠隔監視が必要とされている。しかし、移動通信環境では、電波の届きにくい場所やフェージングなどの影響で安定した映像を途切れずに送り続けることは難しいのが現状だ。
NTTネットワークサービスシステム研究所の森美華は、研究所内の複数の要素技術を組み合わせ、不安定な移動通信環境においても途切れない映像伝送の実現に向け、実証等を通して自動運転等のサービスに利用可能な技術の創出に尽力している。

01.要素技術を組み合わせて一つに仕上げる

新たな社会インフラやサービスの実現には、多くの先進的な技術が集結し、多数の研究者や技術者の工夫と努力が欠かせない。そして、そうした日々進化する先進技術をインテグレーションし、世に出すサービスとして顧客にどのような価値を提供できるかを考える役割を担う者も当然いる。ロボットトラクターやバスの自動運転のための遠隔監視映像の安定的な転送を実現する技術を研究する森が担う役割もまさにそれだ。
「ネットワークの品質を予測し、その予測に基づいて品質の良いネットワークを選択利用することで、途切れのない遠隔監視映像システムの構築をめざして研究しています」
異なる領域の研究で生まれた先進的な技術を集めて組み合わせても簡単にはシステム構築につながらない。機能間のインターフェースの調整、重複機能の排除、デバイスやソフトウェアの共通化等、要素技術の検討からはズームアウトして、オーケストラの指揮者のように、森は全体に目を配り、それぞれの良さを引き出し、システムに調和を生み出していく。
「私のミッションは要素技術を組み合わせて一つに仕上げていくことですが、要素技術の研究開発は日々進歩しているので、ブラッシュアップされたものが毎年出てきます。それらをどのように調和させながら問題なく機能させ、要求条件やKPIをクリアしていくのか、実証実験等で得られたデータを基に評価しています。」

02.限られた時間の中でコンセンサスを

森が取り組んでいる遠隔監視映像転送の領域では、いくつかのキーとなる技術が存在する。これらの技術を組み合わせて効果的に機能させるためには、さまざまな工夫や取り組みが必要となる。
「途切れのない映像伝送を実現するためには、数秒先のネットワーク品質を予測する技術がまず必要になります。そして、その予測結果に基づいてより良いネットワークにシームレスに切り替える技術や複数のネットワークを併用する技術が必要です。また、必要に応じて車両を遠隔から制御する技術などが我々の技術のポイントになります」
それらの要素技術は異なる研究所で研究開発されているため、森は常に各所と連絡を取りながら、目標達成に向けて全体のインテグレーションを進めている。
「例えばスピードひとつとっても、『5〜10km/hの場合と40〜60km/hの場合では考慮すべき点が違います。』どのプロトコルで映像伝送すべきか、遅延を何ms以内に抑えるべきか、実際の商用ネットワークとフィールドデータから要求条件やKPIを策定しています。また各技術は開発環境や開発言語が異なっている場合もあるので、技術群として協調動作させるためには、細かな調整やソフトウェア/ハードウェア等の統一なども行っていく必要があり、参画者全体のコンセンサス醸成が重要となってきます。そうした点を解決しながら、一つのシステムとして組み上げていくために、各研究者と信頼関係を構築しながら、限られた時間の中で定めた目標をクリアしていくことに努めています」

03.一人では実現できないことを成し遂げる

分野が違う研究者の技術を統合して基盤技術を確立していく。そこで対話が不十分になりミスリードを起こしてしまっては技術的なすれ違いの元となり、基盤技術をつくり上げていく上で後戻りせざるを得なくなる場面さえ生まれてしまう。全員のコンセンサスを得ながら、安定した技術を築き上げる。その難しさも多いという。
「技術トレンドもデファクトスタンダードもどんどん変わっていくし、各要素技術の進化スピードも異なる。この装置やソフトウェアを使いたいけれど、そのためにはこちらの研究所に無理をお願いしないと……というように、何と何を組み合わせて、どういう形を描くのかという調整も難しいですね。要素技術の理解も非常に大事ですが、特定技術に思い入れが強すぎるとニュートラルな判断ができなくなる可能性があるので、バランスを考えながら全体をコーディネートしていきたいと考えています。今の研究は一人では実現できないような大きなテーマを、多分野にわたる研究者の英知を集結させることで実現できる点で非常にやりがいを感じています。今後はロボットトラクターやバスなどの高速移動体のユースケースから、スマートシティ等の町全体のスマート化に向け、協調型インフラ基盤の適用性拡大を進めていきます」

PROFILE

森 美華
2012年入社。就職時には、家族や友人の生活を今より便利で快適にできる会社だと感じ、NTT研究所への道を選択。

※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。

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