スピーディーな開発手法で、
研究成果をいち早く還元。
研究と事業が一体化した
新たなサービス開発に挑戦する。
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ネットワークイノベーションセンタ
金丸 翔
01.構築から保全までを自動的かつワンストップで
ネットワークの「オペレーション」をより良くするための研究開発。そして、事業と研究所が一体となって、ネットワークサービスをタイムリーに提供するための新たなサービス開発への挑戦。現在、私はこの2つに取り組んでいます。
「オペレーション」とは申し込みから開通、利用開始、サービスが正常に提供されているかどうかの監視、課金、故障検知、復旧対応等、サービス提供に必要なプロセス全般を指します。私はその中でも構築や保守の領域で、API連携によってさまざまなサービスやリソースを組み合わせてサービスを迅速に提供したり、提供中のサービスに異常があった場合に、それを検知し、原因を分析して自動で復旧させる「ワンストップ構築エージェント技術」の確立をめざし、研究開発を進めています。
02.アジャイル開発でこれまでにないスピード感
この「ワンストップ構築エージェント技術」を活用することでスピーディーなサービス開発が可能となり、3〜4週間ほどでサービスを次々に開発・導入していくアジャイル開発に取り組んでいます。ネットワークの構築・保守に関するサービスについて年間で13回のリリースを行い、すでに4年間、そのペースで合計50回を超えるリリースを続けています。
アジャイルは作業を進めながら考えるスタイルの開発手法ですから、もちろん最初に年間計画のようなものを立てますが、プロジェクトに関わる全員で走りながら、事業者とも密に連携し、必要とされるものをスピーディーに現場に送り届ける努力を重ねています。実際、慌ただしさを感じることもありますが、それよりもこのスピードでプロジェクトをまとめていく経験であったり、皆で生み出したものが事業会社で実際に使われていくことに対し、自身の成長や嬉しさを感じます。
03.アイデアがすぐ形になる未来をつくる
そうして生み出された技術の中には、例えばネットワークの試験自動化ツールのように、このスピード感で開発を行うために必要だからこそ生まれてきた技術も少なからずあります。NTTというと「堅実だけど動きが遅そう」という先入観をもたれることもありますが、私たちは毎週新しいサービスを生み出すくらいのスピード感を意識して研究開発を進めています。
この開発スピードを支える技術そのものを体系立てることができれば、将来は誰もが手軽にサービスをすぐに構築し、提供できる時代をつくることができます。アイデアをすぐに形にし、その後の運用や保守は自動で行う。そうすることで、さらに高度なサービスをスピーディーに実現する世界をつくり出していきたいと思います。
※記事本文中の研究所名や社員の所属組織などは取材時のものであり、
旧研究所名の場合がございます。